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前回は競技スポーツの刺激は、トレーニング刺激であって、その刺激には「強・弱」と「種類」があると説明した。

今回はこの種類について説明する。

 

「刺激の種類」について

 

動作の効率性については良し悪しがあって、ここではその良し悪しを種類とする。

効率の良い動作と悪い動作では、パフォーマンスに大きく影響することから、効率の良い動作に適応させる必要がある。

 

そのためにはまず、適応させようとする効率の良い動きを見つけなければならない。しかし動きが高度になればなるほど見つけることは難しい。

 

このため私は、それぞれ専門種目の動きに熟知した指導者に習うことを勧める。それは専門種目を始める時がよい。なぜならば基礎となる良い感覚を初めに獲得できるからである。その後、そこから個々が発展させていけばよい。

 

さてこの種類を投てき選手で考えてみると、練習内容は投げ、ダッシュ、ジャンプ、ウエイト・トレーニングなどである。この投てき選手が、長距離選手と主に長い距離を走るだけの練習を長期間行った場合どうなるであろうか?

 

当然投てき選手の練習とは種類が異なるため、長距離走は強くなるであろうが、しかし投擲選手としての能力は低下する。

 

上記の例は分かりやすいものである。しかしより専門的で高レベルな動作に於いては、僅かな種類の違いでも記録に大きく影響してくる。このため高レベルの技術が必要とされるためニュートンの法則を念頭に置いて技術の向上を計らなければならない

さてトレーニングの原理・原則について少し触れておく。 


 トレーニングの原理は①過負荷(オーバーロード) ②可逆性 ③特異性
 
トレーニングの原則は①全面性 ②意識性 ③漸進性 ④反復性 ⑤個別性

 

とあるが、これらについては多くの指導者や選手が知っていることと思われるので、ここでは説明を控える。

 

私自身も選手時代、これらを学び実践した。しかし、生物の一般的特徴の中の(刺激に反応する)からヒントを得て刺激に反応を続けると刺激に適応することを考えついた後は、この原理・原則がよく理解でき、さらにそれ以上のことも知った。

まさに「木を見て森を見ず」から脱したことにより、これまで説明してきた考えに至ったのである。

 

ここまで6回にわたり強化へのアプローチとして、法則を基に考え実践していくことの勧めを書かせていただいた。これは羅針盤を見ながら航行すると同じように、強化の方向を見失わず実践に結びつけられると思ったからである。

 

指導者そして選手の皆様に於いては、これを基に多くの方法を展開していただきたい。そして成果の繋げていただければ幸いである。