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前回より「生物の一般的特徴」の中の「刺激に反応する」が高まる、強くなる要素に繋がり、この「刺激に反応」を続けると「適応するものも出てくる」と説明した。今回はこれを競技スポーツの中で考えてみたい。

 

体力を高めたい、効率よい動きを身につけたいと思うならば、それが可能な刺激を与え適応させればよいことになる。スポーツでの刺激はトレーニングということになるが、このトレーニング刺激には「強・弱」と「種類」がある。

 

「刺激の強・弱」について

ウエイト・トレーニングを例に強・弱を考えてみると分かりやすい。

強・弱については、重量と回数そして可動域と時間が関係してくる。

 

重量においては軽いものは弱く、重いものは強い。回数は少ない方は弱く、多い方は強い。

可動域については、少ないものは弱く、多いものは強い。時間は短いものは弱く、長いものは強いこととする。

ただしウエイト・トレーニングは重量、回数、可動域、時間などの組み合わせであるため、そのトータルで強弱を判断していく。

そして適応を目的に行い、適応したならばその上の強い刺激を与え適応させる。これを続け個々の極限までレベルアップをしていく。

 

しかし強すぎる刺激は注意しなければならない。

 

それは重量が極限であったり回数が多すぎたり、大きな負荷の掛かるような動作を行う場合である。このような強すぎる刺激を与えると、過労状態に陥りまた故障にも結びつく。さらに長期間この強すぎる刺激を与えた場合、慢性疲労状態を起こし神経系もよく反応しなくなり、さらにはバーンアウトの恐れも出てくる。これらは競技スポーツすべてに於いて当てはまるので、注意して掛からなければならない。

 

特に気づかず強すぎる刺激を与えてしまうのは、精神力の強い選手に多い。また指導者が、選手の疲労の度合いを知らないため、強すぎる刺激を与えてしまう場合もある。

 

だが実際のところ、強い刺激か強すぎる刺激かの判断は難しい。さらに同じトレーニング・メニューであっても2日、3日と続くと、疲労度の関係で強すぎる刺激に変化する場合もある。このようなことから個々の疲労状態を考え、また強すぎる負荷を避けるなどの対策をもって行っていく必要がある。

 

次回は「刺激の種類」について説明していく。