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前回まではどうしたら高まるか、あるいは強くなるのかについて、ニュートンの法則を基に説明してきた。これは地球上の重力下で行われるスポーツの動作において、より効率のよい動きの発見を促すためのものであった。

今回は高める、強くなるといった法則のもう一つを紹介する。これは人に焦点をあてたものである。

 

2、生物の一般的特徴

 

私が選手を終えるころであったであろうか、「人間の生物学」(菊山栄ら・培風館)その一節に興味を抱いた。そこには生物の一般的特徴が記されていた。その一般的特徴とは

(1)自発的に運動すること

(2)刺激に反応すること

(3)外界から物質を取り入れてそれを変化させてエネルギーを得たり成長すること

(4)生殖によって同種の個体を新しくつくりだす

この4つである。

 

私はこの中の(2)刺激に反応するが高める、強くする、レベルアップしていく法則と確信した。長年アイディアを出しながら実践に移し練習してきた私であったからこそ、刺激に反応することが、レベルアップに繋がると強く感じたのである。

 

人は5つの感覚器官(眼・耳・鼻・舌・皮膚)によって外界の刺激を(視・聴・臭・味・触)として反応する。

 

また生きるための厳しい環境の中でも、その刺激に慣れなければ(適応しなければ)、命を落とすことにもなりかねない。多くは生きるための厳しさに慣れることを何千年、何万年と繰り返してきた。結果、これが人間だけではなく他の生き物の進化に繋がっていると思う。

この慣れることが「刺激に対しての反応を続けると、適応するものも出てくる」と私は結論づけた。

刺激に反応し続けると適応するは個々が感じ得るもので、それは肉体面や精神面において数えきれないほどある。

 

気温の変化がよい例である。日本の11月頃の最高気温が15度では寒いと感ずるが、最高気温の10度以下が続いた1月~2月の15度は暑く感じる。これは寒さに適応したからである。適応する過程において厳しさを感じても、適応してしまえばそれを感じなくなる。

 

この「刺激への適応」の法則を用いれば、人の精神も肉体も「このようになりたい」と思うことが実現できるはずである。そうであれば、先ずこのようになりたいと云う目標を強く持つことである。

 

次回は、この刺激について深く考えていく。